王子と姫が出会いました。
だけどライアンの命令は絶対だ…。



ってことは…ライアンの顔見なくてすむんじゃね!?



俺、ショップ行きます。



「お前のデザイン、手直しすりゃあなかなかよさそうだ」

「本当ですか!!ありがとうございます!!」

「頑張ってるじゃねぇか。メシでも連れてってやる」



は、初めて褒められた気が…。



それは俺が予測できなかったことで、意外にもかなり嬉しい…。



プライベートでライアンとメシとか食ったことないし…。



リュウさん抜きで連れて来られたフランス料理店…。



マナーはガキの頃、母ちゃんに叩き込まれてるので余裕。



ワインを飲むライアンはいつもより少し柔らかい表情の気がする…。



「ライアン、日本に来てから休まれてないのでは?」

「お前に気遣われるほど疲れてるように見えるか?」

「見えませんね。ライアンは仕事してる方が元気になれるんでしょうから」

「俺を仕事の鬼だとでも思ってるのか…」



鬼じゃなくて悪魔だって。



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