王子と姫が出会いました。
ポカンと口を開けて俺を見てる店長とバイト1。



ニコッと笑ってやった。



「すぐに探してくれるそうです」

「お前…誰に…?」

「知り合いがいるんで」

「そう…か…。助かった…」



その商品は見事に俺の家へ届いた。



1日遅れてしまったことを本気で詫び、笑顔で帰ったお客様に一安心…。



「悪かったな…、俺のミスで…」

「いえ、僕は店のために動いただけですから」

「飲み…行かね?奢るから」

「すみません、未成年なんで」



誰が飲むかっ!!



店長と一緒にイジメてたくせに。



だけど飲みに行く代わりにとコーヒーを奢ってくれた。



人間関係って難しいと改めて実感…。



少しいい気分のまま家に帰ったら瑞紀がメシを出してくれた。



「姫とちゃんと話したか?」

「いや?」

「今日蘭子ん家でスゲー愚痴ってたぞ…」

「姫が話ししようとしねぇし。なんかムスッとしてんだよ」

「それくらいやりてぇんじゃねぇの?アイツ頑固だからな」



そうだった、姫は頑固だ…。



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