王子と姫が出会いました。
次の日、学校に行って先に来てた姫を拉致った。



もちろん俺の部屋で。



買ったばかりのレモンティーを姫に渡すと膨れっ面で飲み始めた…。



「ちゃんと話そうか」

「王子君は反対します…」

「なんも言ってねぇよ?」

「だって…バイトもダメって言うもん…」



俯いて悲しげな顔の姫を無性に抱きしめたくなった…。



学校来ても寝てしまうことが多かった最近…。



まともに話しも聞いてなかった俺も悪い…。



「やりたい?」

「やり…たい…」

「姫が見つけたことだもんな」

「そこからなにかが広がるかもしれないから!!王子君みたいにキラキラしたい…」



たいてい、姫が敬語をやめる時はおねだりしてる時。



きっとスゲーやりたいんだ…。



「なぁ、俺の手が届かない場所に行ってもちゃんと俺のこと好きでいる?」

「当たり前です!!あたしが変われたのは王子君のおかげだもん…」

「やれよ。応援してやるから」

「お、王子く~んっ…」



泣いちゃった…。



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