王子と姫が出会いました。
困りました…。



言葉が出てきませんっ!!



「こ、この前はごちそう様でした…」

「今日は一段とカワイイね…。君、うちの会社でモデルやったコだったんだ…」

「はい…まぁ…」



早く来てよ王子く~ん!!



そう思ったのに王子君はお偉いさんに捕まってた。



気まずいんですよね~…。



「この前は世話になったな、幸田」

「あっ、副社長っ!!いえ、おかげで売り上げも延びまして」

「未来の社長婦人とお話し中かな?」

「社長婦人っ…?」



店長さんはわけのわからない顔をしていた。



ライアン、頼もしい…。



そして王子君が飲み物片手に戻って来た。



「ライアン、専務が早くアメリカに帰れと言ってましたよ」

「まだ帰ってやらん。お前をちゃんと立派な後継者に育てるまでは」

「それでは父が帰って来れないじゃないですか」

「冬次だ、アメリカでうまくやってるから大丈夫」



店長さん、顔が青ざめてる…。



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