王子と姫が出会いました。
顔が近いっ…。



「僕、疲れてるんだよね」

「知ってます…」

「一緒に寝てくれないの?」



それはこのホテルに泊まれって意味ですか?



仕事モードで口説かれてる気分…。



キスしたら戻る?



「本当は部屋、取っちゃった…」



耳元で囁かれた声に心臓がドキドキ…。



恥ずかしくて俯くあたしを見て王子君がまた歩きだした。



手にはどこから出したのか、カードキー。



握った王子君の手が熱いです…。



あっという間にエレベーターで部屋の前まで来てしまい…。



泊まりたくないわけじゃないんだけど今日はドキドキが尋常じゃない…。



「シャワー浴びよう」

「えっ!?一緒…?」

「おいで」



究極に甘いんですけど!!



耐えられなくてネクタイを引っ張りキスをした。



戻ったでしょ?



「大胆…」



戻ってなぁい!!



なんで!?



どうしちゃったんですか~!!




そのまま薄暗いバスルームでシャワーを浴びた。



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