王子と姫が出会いました。
だって王子君はあたしの大好きな人だもん。



その地位は揺るがない。



いちばん大事なんです。



「チュー…したくなった…」

「えっ?マジで?」

「あっ、ウソ!!教室ダメでっ…」



チュー…されちゃった…。



休み時間の教室で。



「盛りのついた犬みたいだな、城野」

「羨ましいからってひがむな斎藤君」

「バカ丸出しだろ…。俺にだって彼女くらいいる」

「「いるの!?」」

「悪いか!!」



斎藤君に新事実が発覚したところで、あたしと王子君はラブラブなんです。



忙しくたって、たとえ会えなくなったって。



気持ちはちゃんと繋がってるって信じてます。



「姫たん、今日デートしよ…」

「今日は蘭ちゃんとデートです」

「ラーメン連れてく」

「じゃあ…王子君も一緒に…」

「蘭子に負けたっ!!姫のバカ!!放置すんならグレっから!!」

「わかりました!!泊まりに行きます…」

「うん、超好き」



あたしも大好きですっ!!



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