王子と姫が出会いました。
だけどナツカを見てるとやっぱりほっとけない。



「日本なんか大嫌い…」

「手術終わったらまたドイツに…?」

「行かないと思う…。パパもママも日本に骨を埋めるつもりだよ」

「そうか…」

「王子だけが頼りだったんだけどなぁ…。だから探して王子のいる学校に来たのに。彼女とかいるし…」

「そこを攻められる筋合いはない。俺は姫が好きだから」

「帰って来るんじゃなかった」



昔から気が強い方ではあったナツカが見た目でイジメられてる。



美人だから敵も多いってヤツか…。



姫と同じだな…。



「ナツカ、マジで俺…」

「わかってるってば!!もういいよ…」

「それ意外なら力になるつもり…。親父さんのこととか」

「ありがと…。じゃああたし…こっちだから」



送ろうかとも思った。



でもそこは俺がしていいとこじゃない。



それより姫のフォローしなきゃ…。



自分の帰るのをやめて姫の家に向かった。



とにかく話さなきゃいけないと思ったから…。



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