王子と姫が出会いました。
いつ知り合ったんだよ。



なんで俺の話しすら聞かない状態だったくせに笑ってんだよ。



「話そうと思って来たけどもういい。帰る」

「王子君っ!!待って!!」

「もういい!!姫にわかってもらおうとも思わねぇから!!」

「なんですかソレ…。逆の立場ならすんなりわかってくれるんですか!?」

「状況がちげぇだろ。もう好きにしろよ」



姫に背を向けて帰った。



俺ら、ボロボロじゃねぇかよ…。



マジイラつく。



姫が知らねぇ男とあんなに楽しそうに話すなんて信じらんない光景で…。



マジでもうヤダ…。



家に帰って部屋に直行。



彩としぃちゃんがなんか言ってたけど耳に入らなかった。



制服も脱がないままベッドに倒れ、どうにもできない苛立ちをただひたすら堪える。



あの男…マジでやってやろうか。



そんなことしたらどうせ姫が俺を攻めんだろ?



結局悪いのは俺で。



マジやってらんねぇから。



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