王子と姫が出会いました。
教室を飛び出した姫を追うのをやめた。



アイツは今ダメだ。



ほっとくしかない。



「ミズ、蘭子借りていい?」

「ん!?あぁ、どうぞ?」

「蘭子、ちょっとサボり付き合え」



わけもわからずついて来た蘭子。



ナツカのことと姫のことを話した。



「あのコ、いっぱいいっぱいだね…」

「どうすりゃいい?取り付く島もねぇって感じ…」

「まぁその平岡ってヤツは置いといて、今回はちょっと姫がいこじになりすぎかなとは思う」

「ナツカのこともどうすりゃいいか…。でもアイツは俺の気持ちわかってんだよ…」

「悪いヤツじゃないから姫も混乱してるんでしょ。怖いんだよ、姫は」



友達としてそばにいてやりたい時期なだけなのに…。



それを姫は理解してくれない…。



もうすぐ来る冬休み…どうなっちまうんだよ、俺達…。



「頭冷やすべきなのは姫だと思う」

「俺も思う…。まず姫とちゃんと話すかな…」

「そうしな」



アイツは話しをしてくれるだろうか…。



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