王子と姫が出会いました。
休み時間になっても戻らない姫を探した。



授業をサボること事態珍しい姫がどこにいるのかなんて想像もつかなくて。



教室に戻ってもカバンもあるし…。



授業を受けながらメールを入れても返事は返って来ない。



保健室に行ってもいなくて…。



気になりすぎて姫の家まで走った。



インターホンを押しても反応無しで…。



ダラダラと学校に戻っても姫はいなかった…。



どうすりゃいいのかわからん…。



昼休みの前の休み時間、やっと、やっと姫を見つけたと思った。



屋上に繋がる階段のいちばん上…。



そこで目にしたのは平岡に寄り掛かって寝てる姫の姿…。



体には平岡のブレザーが掛かってて、スヤスヤと気持ちよさそうに寝てる…。



なにしてんだよマジで。



いい加減にしろよ姫…。



俺がどんな思いで探し回ったか…。



「寝てる間にキスしちゃった」

「あ!?」

「ぐっすりだけど昨日寝てないんじゃない?」



キスした…?



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