王子と姫が出会いました。
瑞紀君の存在は有り難かった。



あたしもちゃんと頭冷やさなきゃ…。



家に帰ってお風呂に入った。



あたしが悪いんだ。



前が見えなくなってたあたしが悪い。



反省してもう1回好きだって言おう。



そう決めて眠り、次の日は学校へ行った。



「あっ…おはよう…」

「隣ヨロシク」



席が変わってる…。



前にいた男のコが隣になってて、王子君は後ろの席で女のコと話してた…。



『王子、荒れそうだけど大目に見てやれよ』



帰り際に瑞紀君が言った言葉が蘇った…。



耐えられるかわからない…。



「冬休みヒマならどっか行こうよ」

「考えとく」

「まさか王子と姫ちゃんが別れるとは思わなかったけど~」



もうバレてるんだね…。



でもあたしは王子君が…。



「クリスマスパーティしようよ」

「それはムリ。先約あるんでね~」

「誰と?ナツカってヤツ?」

「そうそう」



胸が張り裂けそうっ…。



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