王子と姫が出会いました。
瑞紀君、あたし…耐えられないかもしれない…。



誰とも話さず終わった学校…。



もう行きたくなくなっちゃった…。



蘭ちゃんとも違うクラスだし…。



友達なんていないもん…。



また込み上げて来た涙を必死に堪えてた時、ポンッと肩を叩かれた。



見上げるとそこにはコウ先輩…。



「バッグ、取りにきたら?いつまでも取り置きできなくてさ」

「あっ…はい…」

「また泣きそうな顔。アメあげるから泣かない泣かない」



コウ先輩からもらったアメを食べたら涙は引っ込んだ。



今日はバイトもないみたいだけど一緒に行ってくれた古着屋。



「ずいぶんカワイイコだな~」

「でしょ?俺の彼女」



えっ!?



ちょっとコウ先輩っ…。



「未来の話しだけど。で、取り置きしといたバッグ」

「あぁ、コレだろ?」

「バイト代から引いといてね」



ちょっと先輩っ!!



なんでそんな…。



「自分で買います!!」

「いいの、俺がしたいから。はい、早めのクリスマス~」



困る…。



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