王子と姫が出会いました。
俺があげた指輪が姫の指にあって…。



寝てる隙に外した。



こんなもの…。



なんの意味もねぇ。



姫だけが好きで、姫だけに優しくして…。



大事にしてきたつもりだった…。



姫が簡単にキスされたことは許せない。



でもそれ以上に、俺達の信頼関係が成り立ってないことが問題で…。



俺はもう姫といたくねぇんだよ…。



持ち帰ったパソコンを開き、リュウさんにメールを送って仕事をもらった。



これをやってたら姫を忘れられる…。



辛いのはヤダ…。



キツイのもヤダ…。



姫が起きるまで仕事をするつもりだった。



なのに起きなくて、このまま泊まりコースっぽい…。



こんな夜中に帰すのも怖くて…。



とにかく部屋にいたくなくて家を出た。



ついた先はネットカフェ。



とりあえず学校の時間まで寝る…。



狭い空間で爆睡した俺は次の日、いったん家に帰った。



姫がいる…。



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