王子と姫が出会いました。
姫と別れて5ヵ月、クラスも離れたから話すこともないしあまり見かけなくなった。



読者モデルは続けてて、ちょっとした有名人。



未練があるのは俺の方…。



女々しいのも俺…。



どうしようもなくバカだと思う。



そして初めてテストで学年1位を取った日、委員会で姫と会った…。



適当に選んだ図書委員だったのに…。



目が姫を探して追う…。



相変わらず長い髪と茶色い髪…。



この前親父と行ったラーメン屋、めちゃくちゃうまかったんだけど…。



もう教えてやれない。



このまま卒業して、時間が解決してくれるのを待つしかない…。



「王子先輩、ヒマなら遊んでくださいよ」

「いいよ」

「本当に!?どこ行きます!?」

「ラブホ直行以外受け付けてないんだけど、どうする?」

「行っちゃおうかな…」



渇いて行く…。



体も心も…。



俺には姫が必要だったんだ…。



もう遅いけど、あの時のことだけ謝りたい…。



いっぱい傷つけてごめんって…。



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