王子と姫が出会いました。
それからお風呂で。



最後はベッドで…。



本当に壊す気なんじゃないかってくらい力強い…。



でも前みたいに痛くなくて、頭の中が真っ白…。



「王子君っ!!もうヤダ!!」

「壊すってっ…言ったよ…」

「これ以上っ…んぁっ…おかしく…」



しないで…。



絡まる指と熱い体…。



溶けそうな唇と満たされる心…。



もうムリっ…。



「寝んな。もっと姫がほしい…」

「あたしも…王子君がっ…」



そこからは覚えてない。



ものすごくダルい体は、キスマークだらけ。



腕にまで…。



薄暗い部屋の中で抱き合いながら眠っていた…。



王子君のニオイがする…。



異様に熱い王子君の体…。



熱があるんだ…。



呼吸も荒くて苦しそう…。



またムリしてたのかな…。



服を着てから冷たいタオルを持って来た。



うっすらと目を開けた王子君がフッと笑ってまた目を閉じ…。



あたしは無意識にキスをした。



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