王子と姫が出会いました。
脅迫?
【王子】



夏休みが初めて憂鬱に感じた…。



姫がそばにいない長い休みはやたらと時間が長く感じてしまう。



本社の社長室でパソコンを目の前になにもする気が起きない。



「王子、魂抜けてんぞ」

「あっ、すみません…」

「いい加減その他人行儀な話し方やめろって」

「ライアンの鬼教育のせいで身についてしまってまして…。私生活では戻りますから…」

「逆に俺がやりにくいわ!!」



帰ってきた親父ならぬ社長は仕事をバリバリやっていて。



娘のミナはミクに似てて美人顔。



早く『お兄ちゃん』と呼ばれてみたい奇妙な俺がいる…。



今日はリュウさんの代わりに俺が社長に同行するため、今からちょっと外出…。



気を引き締めなければ…。



こんなことで不安定になって仕事に差し支えちゃマズい。



夕方からは塾に行かなきゃなんないし…。



狙う大学は浪人覚悟で受験してみる。



かなりハイレベルな大学。



< 622 / 701 >

この作品をシェア

pagetop