王子と姫が出会いました。
姫がいなかった期間を取り戻したいのか、本当は信用してないのか…。



「確かなものがないってあたしも怖いです…」

「結婚でもする?」

「しない…。王子君、あたしのこと好きじゃないの?」

「どこをどう見たらそう見えんの」

「だって前より…なんか怖いです…」



それを言われてどうすりゃいいんだ…。



戻ったばっかりで…。



姫が再度平岡とどうにかなるなんて思っちゃいないけど…。



「俺も不安なのか…」

「あたしは王子君のです…。絶対離れないよ?だから…信じてほしい…」



ヤバッ…。



キュ~ンと痛くなる胸はやっぱり姫が好きな証拠で。



「信じることにした」

「早っ…」

「まぁ離れたら姫のこと探しだしてマジで監禁してやるしな!!」

「怖いですって…」

「一生逃がす気ないんで」



姫に嫌われたって、閉じ込めて逃がしてやんねぇから。



それくらい姫が好き。



たぶん、姫に狂ってるんだと思う。



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