王子と姫が出会いました。
彩とディックは仲良くなった。



ディックは見た目で騒がれるのが堪らなくイヤとか言って、日本語がわからないフリをして生活してる。



だからディックは彩にしか日本語で話し掛けないらしい。



彩もディックに頼られて悪い気はしないみたいだし。



「王子君、メシ食った?」

「まだ。今日なに?」

「トマトとアスパラのパスタと、ホタテと鶏のジェノバ風ソースがけ」



ここは家だよな?



最近料理にハマりつつある彩がいろんなモノを作るようになった。



彼女のしぃちゃんが食べ歩きを趣味としてるため、それに彩が付き合ったのがきっかけっぽい。



「スープはシンプルにコンソメにしてみました」

「なんでもいいから食わせろよ…」

「はいは~い」



彩、シェフにでもなるんだろうか…。



だけど無趣味な彩にはいいことだと思う。



しかもうまいし…。



「何点?」

「75点」

「厳しいっ!!」

「次は期待しとく」



なぜか毎回評価を求められる…。



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