王子と姫が出会いました。
すげぇカワイイ妖怪みたいだ…。



「髪、乾かしてやるから座れよ」

「自分でできますよ!?」

「俺がしたいの!!はい、そこに座ってろ」



前から思ってたけど、姫って男に免疫がないらしい。



終始顔が赤い…。



ソファーに座った姫のバスタオルを取った。



「これってパーマだよな?普通に乾かして平気?」

「大丈夫です…」



カチッとスイッチを入れて髪を乾かした。



俺よりも細い髪の毛が指に絡む…。



姫から俺と同じ匂いがして、なぜかニヤケてしまった。



「はい、完了」

「王子君もお風呂に入って来てください!!風邪ひいたらこまります…」



俺ビジョンではこう見えた。



ソファーに座る姫からの上目使い。



『王子君、シャワー浴びて来て』



ちなみにハートマーク着き。



よし、行ってくる。



「姫たんはテレビ見てなさい」

「はぁい」



クソカワイイ…。



マジでなんだよお前。



カワイさの塊か!?



< 67 / 701 >

この作品をシェア

pagetop