王子と姫が出会いました。
王子と姫が出会いました
【王子】



時間が経つのは早いもんで、大学と仕事に追われること4年。



俺は大学を無事卒業した。



さぁ、今からプロポーズだ。



姫は4年でかなり変わった。



今や1店舗の店長になり、人上に立つ人間。



俺の仕事もたまに手伝ってくれたりして。



モデルの方の仕事は店長になった時にスパッとやめた。



たまにうちのモデルとして使うことはあるけど、今は店長に集中したいそうだ。



その姫が回す店舗に向かい、ポケットには選びに選んだ指輪。



緊張する…。



「姫、時間通りに上がれる?」

「ごめん!!ちょっと時間かかりそうで…」

「レストラン予約してんだけど」

「だって…」

「俺が打ち込むから貸せ。姫は他のことしてろ」

「あたしの仕事~…」



パソコンや数字には弱い姫。



これは俺がやるから。



店内の見回りや掃除をしてる姫はこれで慕われてるんだろうか…。



「お迎えですか?」

「ん、まぁね」

「専務になるって噂ですけど」

「どうかな?副社長が厳しいからね」



次の人事、ちょっと期待してる。



< 682 / 701 >

この作品をシェア

pagetop