王子と姫が出会いました。
それから彩の引っ越し。



「若、これもよろしいですか?」

「それは王子の。コレとコレ運べ」

「はい」



忙しい彩に代わって瑞紀が組員を使い短時間で…。



瑞紀がスゲー…。



「潤、元気か?」

「うん、祖父さんが離さねぇの」

「蘭子の父ちゃん?」

「そうそう、ミルクもオムツ交換まですんだよ。まぁ根は優しい人だからな。毎日一緒に風呂入っててさ、俺、親父の立場なくね?」



ソファーでくつろぐ瑞紀はこれでもパパらしい…。



息子の潤はまだ3ヵ月くらい。



確実に瑞紀似だと思う。



「王子もやっと結婚だな」

「だな」

「もっと早いと思ってたけど」

「まぁ大学出てからだとは思ってたし。ちゃんと自分の地位ってもんも確立したかった」

「で、専務昇進?」

「聞くな…」



人事では専務になれなかった。



それどころか総務の部長とかって…。



何年働いてっと思ってんだよ~…。



6年くらい頑張ってね!?



跡取りなんスけど~…。



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