王子と姫が出会いました。
目が覚めたら布団に寝てた。



見慣れない場所と匂いにビックリしたけど、昨日は人生初のお泊りをしたんだと思い出し…。



スースーと聞こえる寝息は隣の王子君からで。



えっ、王子君…?



な、なななななっ!?



なんで!?



まさか一緒の布団で一夜を明かし…。



「なんでぇ!?」



つい叫んだら王子君が目を覚ましてしまったらしい…。



寝ぼけてるのか、まだ完全に開かない目と、ニコニコしてる口元…。



気づけば腕枕されてて、そのまま強制的に引き寄せられた。



「あうっ…」

「超カワイイ~…。姫がいるとか…ありえねぇのに…」

「ありえてますっ!!ちょっと王子君っ!?」

「コレ俺の…。姫…超…………好き…」



朝からお腹いっぱい…。



寝ぼけてそんなこと言われたらたまったもんじゃない。



「あたしも…好き…」



小さい声で呟いた。



誕生日にはちゃんと言うから、今はこれで許してね?



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