王子と姫が出会いました。
そんなカワイイ姫が作ったのはサラダとハンバーグと野菜炒め。



なぜ野菜炒め!?



組み合わせ的にどうなの!?



しかも焦げてるハンバーグがなんともいえない。



これってまさか愛情の塊なんじゃねぇか!?



「し、失敗した気がします…」

「食うよ。うまそうじゃん」

「野菜炒めは自信あるんです!!これはたぶん大丈夫!!でもハンバーグ…いっぱい焦げた…」



自信作だったのか、野菜炒め君。



確かにこれは見た目的にもうまそうだ。



「いただきますっ!!」

「なんでそんなに笑顔で食べようとするの…?」

「姫が作ったから。マズくても食うよ」

「それはイヤ!!」



すでに泣きそう…。



でも本当に嬉しいから…。



「やっぱり苦い…。それに」

「姫がうまくなくても俺はうまい。次は一緒に作ろうな?」

「王子君は優しいです…」

「優しいよ、姫にだけ」

「へへっ…」



はい、その笑顔で悩殺っ…。



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