王子と姫が出会いました。
片付けはふたりでやった。



もう幸せすぎてどうしよう…。



姫も風呂に入り、テレビを見ながらケーキを食ってる。



詳しく説明すると、テレビを見ずに、ケーキを食ってる姫を見てる。



毎週欠かさず見てたドラマがどうでもよくなってる俺…。



「王子君…」

「ん?」

「見すぎです…」

「気にすんな。誕生日くらい許せ」

「食べられないじゃないですかぁ…」



気に入らないのはやっぱりその口調で。



もっと砕けろ。



もっと楽にしろって。



「食わせてやろうか?」

「子供じゃないです!!」

「そう。じゃあ聞くけど、どこで寝る気?」

「あっ!!そ、ソファーで…」

「ガキじゃねぇんだから一緒に寝ような?」



金魚みたいに口をパクパクさせてる姫もまたカワイくて。



常に抱きしめてたい…。



「そ、そういうのはまだ早いかと…。王子君は、た、たくさん…経験あるかもしれないけどあたしは初めてだからダメなんですっ!!」



耳まで真っ赤ですよ~。



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