王子と姫が出会いました。
さすがに俺だってなにかしようとは思ってねぇから。



大事にしたいし。



「約束は守るから大丈夫」

「ホントに…?」

「ウソつかない。姫には正直でいたいしな」

「じゃあ寝る…」



かなり我慢してるけど。



でも姫に嫌われんのはいやだし。



チューくらいしてもいい?



同じ布団に入り、隣に姫がいる。



前は寝てしまった姫を抱っこして運んだ。



あの時は起きなかったけど、今は姫の意識があるわけで…。



「お、王子君?」

「なんスか?」

「ドキドキして眠れないかも…」

「俺は嬉しすぎて寝れない」



長い髪に触れたら余計眠れなくなる…。



もっと触りたい…。



「抱きしめていい?」

「だ、ダメって言ったら?」

「ムリだな。これでも我慢してんだから」



背中に腕を回して引き寄せた。



暖かい…。



姫って幸せの塊だな…。



「超好き、姫…」

「あ、あたしも好きです…」



幸せすぎておかしくなりそう…。



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