王子と姫が出会いました。
学校では別行動。



でもこの日はお昼に初めて一緒になった。



学食で並んでたら後ろからフーッと息をかけられて…。



「び、ビックリした…」

「なに食うの?」

「ラーメンです」

「そういえば好きだって言ってたよな。今度オススメの店に連れてってやろうか?」

「はい!!」



トレイに乗せたラーメンを慎重に運んだ。



隣には蘭ちゃんで、目の前には王子君と瑞紀君。



王子君、Bランチ…。



和食好きなのかな…。



豚汁とサバ味噌…。



「なに?」

「王子君って和食のイメージないから…」

「たぶん飢えてんの。家庭の味ってヤツに。なにげに学食のメシは家庭の味って感じ」



ご両親がいないからかな…。



あたしが作ってあげたいなぁ、なんて思うだけで作れないんだけどさ…。



「同じの頼んでんじゃねぇよ…」

「お前が変えたらいい。生意気なワンコ」

「女のくせに口悪っ。お前みたいな女、マジキライ」



えぇ!?



隣の人達仲悪っ!!



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