アネモネ*~風、君を愛す~


アタシが先輩と間違われた日、

先生が先輩に、


「妹が入学したのか?
ソックリやな!」


と聞いたことで、

先輩がアタシを探しに1年生の教室がある3階までやって来たんだ。


「紗那、何か3年の先輩が探してたよ?
大丈夫?」


「えっ…、3年?
アタシ何もしてないけど」


生意気だとかって言われて上級生に呼び出された友達も居たりして、この時は正直怖かった。


「松井ってあんた?」


「はい。あのー、
アタシ何かしたんでしょうか?」


「えっ?違うよ。ごめんね。
3年が3階に来るとか怖いよね」


「…は、はい」


「うわ!マジでメグにソックリじゃん」


「…ソックリ?ですか?」


先輩たちはアタシを囲んで大笑いしてた。

それから先輩たちとの交流が始まり、

妹のようにずっと可愛がってくれた。


< 105 / 507 >

この作品をシェア

pagetop