アネモネ*~風、君を愛す~
「また泣く」
アタシの顔を覗き込み、
ヨシはケラケラ笑っていた。
ヨシはアタシの気持ちを上手くコントロールする。
いつの間にか釣られて笑ってるアタシがいた。
「ヨシ、笑い過ぎだよ」
「紗那見てたらおもしろいんだよ」
「むー」
足でお湯をバチャバチャとしながら大袈裟に笑うヨシ。
「先に部屋行ってるね。
ありがとう、ヨシ」
「おう!」
大好きなオムライスとヨシの笑顔で元気になれた。