アネモネ*~風、君を愛す~
ヨシが17歳になってから数日、
2学期の期末テストが始まった。
「玲、アタシもうダメ。
全然わかんないよ」
「アハハ。
紗那、いつも寝てるからでしょ?」
休み時間、
廊下でこんな会話。
「紗那は高校はどうするの?」
「何も考えてないし…。
どうしよう」
「ダメじゃん!」
「玲と志保は考えてるの?」
「当たり前でしょ。
看護科のあるとこを受けようと思ってるんだよね」
「2人共?」
「うん。そうだよ!」
「そっか…。
もう考えないとダメだよね」
皆それぞれ、
将来のこととか考え始めてることに正直驚いた。
何だかアタシ1人が取り残された気分…