アネモネ*~風、君を愛す~


荷物もそのままに、

アタシはベッドに転がった。


「皆、ムカつく!
アタシをあんな目で見て…。
どうして?」


ヨシが逝ってしまってから、

数日しか経っていない。

気を遣ってくれているのは痛いほどわかる。

…だけど。

皆のその態度に、

アタシは、

怒りを抑えることが出来なかった。

腫れ物を扱うように、

どこかアタシに遠慮してる姿が。

家族じゃないの?

アタシは家族になれてないの?

アタシは寂しさで一杯だった。

ヨシの死を認めたくなかったから…


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