アネモネ*~風、君を愛す~


「本当に俺でいいのか?
一緒に行っても大丈夫なのか?」


アタシは黙って頷いた。


「わかった。
次の日曜日、一緒に行こう」


「えっ?」


「俺でいいんだろう?
だったら心配すんな」


「ありがとう」


明日、

母に電話しよう。

アタシはそう心に決めていた。


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