アネモネ*~風、君を愛す~


「修二君から、
話は聞いてたのよ」


「え?修ちゃんから?」


「そう。紗那が家を出て少しして、
真紀ちゃんて言う女の子と修二君が、家に来てくれてね。
それで、紗那のことを教えてくれたの」


「そうなんだ。
何も知らなかった」


「紗那から連絡があるまで、
そっとしておいてやってくれって、
2人でママとお父さんに頭下げたのよ。
紗那、良い友達を持ったわね」


アタシの知らないところで、

友達が守ってくれてたなんて…


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