アネモネ*~風、君を愛す~


「だから、そういう意味。
もう言わねーぞ」


零れ落ちそうな涙をグっと堪えて、

視線を上げると、

アツの顔が少しだけ赤かった。


「「俺でいいのか?」って、
聞いたよな?」


「うん」


「ちゃんと考えてるから。
俺を信じてろ。
軽い気持ちでお前と一緒に居るわけじゃない」


「うん」


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