アネモネ*~風、君を愛す~


「お父さん」


静かに立ち上がった父は、

アタシの前に来ると、

思い切り頬を叩いた。

そしてアタシを力一杯抱き締めた。


「ごめんなさい。
お父さんごめんなさい」


涙が止まらなかった。


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