アネモネ*~風、君を愛す~


アタシの手を引いてモール内を堂々と歩くアツ。


「そんなキョロキョロしてどうした?」


「んー。
アツのお客さんに会ったら…」


「誰に会っても関係ない。
気にするなって言ったろ?
紗那は堂々と俺の横に居たらいい」


「うん。でも…」


「もう、考えるのは終わり。
な、ツリーってどこに売ってるんだ?」


「えっ?ツリー?」


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