アネモネ*~風、君を愛す~


午前1時を過ぎた頃、

ガチャッと玄関の開く音がした。


「おかえり」


「ただいま。
まだ起きてたのか?」


「うん、
夕方寝ちゃったから何か寝付けなくて」


「紗那?
お母さんに電話した?」


「電話したよ。
あのね、アツ。ママがアツに電話して欲しいって。
何時になってもいいからって言ってたよ」


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