アネモネ*~風、君を愛す~


母になる日が近付くにつれ、

不安になっていくアタシから、

アツは一時も離れようとしなかった。

そんな毎日の中、

アタシは大切な事ことを忘れていたんだ。

お正月に玲や志保に会ってから、

なかなか時間が合わずに半年が過ぎ、

電話で話すものの、

アタシが母となることを話せずにいた。


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