アネモネ*~風、君を愛す~


アツがロックを解除して数分、

玄関のチャイムがなった。


「こんにちは。
敦志くん、紗那は?」


「リビングに居るから上がって」


玄関から玲の声がする。


「お邪魔します」


先頭で入って来た玲が、

ソファーに座るアタシを見て、

目を大きく見開いた。


「…さ、紗那?
どうしたの?えっ?」


< 446 / 507 >

この作品をシェア

pagetop