アネモネ*~風、君を愛す~


病院へ着いたのが午前7時過ぎだった。

こんな朝早くに、

然も時間外なのに、

玄関で先生と看護師さん、

助産婦さんが待って居てくれた。


「紗那ちゃん、歩ける?」


先生がアタシに手を差し伸べる。


「うん、余裕だよー」


「そうか、そうか。
取り敢えず診察してみようね」


「はい」


< 459 / 507 >

この作品をシェア

pagetop