アネモネ*~風、君を愛す~


定期的に看護師さんが様子を見に来る。


「んー。少しずつ開いてはいるけど、
陣痛が弱いね」


「まだ産まれない?」


「もう少し時間かかるかな?
点滴してみようね!」


「点滴?」


「紗那ちゃんの身体を考えて、
早く赤ちゃんに会えるようにするのよ。
大丈夫だからね」


アタシに不安を与えないように、

優しく丁寧に説明してくれた。



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