わがままなメニュー
『とにかく…もう少しお互い話し合ったら?ねえ、美沙子…私もう少しあんたに本気があるんだと思ってた。でもがっかりよ。本気になった時私を説得させなさい。大友さんもね』


美沙子と赤ちゃんが同時に泣き出した


『俺のでる幕無しだな…』


『いきあたりばったりでくるからよ、後はもう本人の心のもちようね』


美沙子の彼氏は私達に深々と頭を下げると、家を後にした


美沙子は部屋に閉じこもって出てこなかった


『やっぱり花乃子に来てもらってよかったわ…お母さん一人じゃ手に負えないわよ。ありがとう』


『あの…お母さん、僕と花乃子が結婚なんてことになったら…やっぱりヤバイですか?』


『あら!そんな話し出てるの?大賛成よ、いつするの?』


晴彦の奴!


余計な事を…!


『そんな話し出てないわ。美沙子の事で今は大変なんだから…』


私は晴彦を睨んだ


着いて来たのはこんな目的があったのか!
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