わがままなメニュー
野獣に気に入られた女
パーティー会場は華やかだった


こんな華やかで豪華な雰囲気は初めてだ


『どうだい?緊張する?』


『すごく!外国の方もいらっしゃるんですね』


『そうだよ。だから英語は必須アイテムだ。しゃべれ?』


『軽い会話くらいなら…でもビジネス会話は無理ですよ』


『いやいや頼もしいな。少しでも出来ればそれに越したことはない』


部長はそのあといろんな人に私を紹介してくれた


少しくたびれた私は椅子に腰かけていた


『君の唇ってエロいんだね』


しゃがみ込み、私の顔を見つめる男がいた


『なななんですか、あなた!』


『彼氏いる?誰のパートナーさん?』


『誰なんですかあなた』


男はスーツは着ないで、ラフでオシャレな服を着ていた。髪はメッシュをいれて長め。顔立ちは中性的で綺麗だった


『俺は直田秀彦。インテリアデザイナーしてる、君は?』


『クロスフィールドの本城花乃子です。今日は部長のお供で来ました』


『クロスフィールド…部長って成宮さん?』


『はい』


『部下なんだ…でも部長気にいってるのかもね、君の事。仕事できるんだね』


『さあ…どうだか』


『花乃子さんって気が強そうだし、プライドも高いだろ?見たらわかるよ』と直田さんは笑った


『あの…さっきからすごく失礼なんですけど!』と私は彼を睨んだ
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