わがままなメニュー
その時部長が飲み物を持って私の所にやってきた


『喉かわいただろう…なんだ秀彦いたのか』


『なんだはひどいな。一応この仕事に関わったんだぜ』


『まあな…本城さん、紹介するよ。今回の仕事でお世話になった直田秀彦…俺の息子だ』


『そういう事。部長は俺の親父なんだ。仕事上、成宮さんって呼ぶけど』


『じゃあ離婚した…』


『ああ、その時の息子。インテリアデザイナーしてるんだよ。親の俺が言うのもなんだが、いい仕事はする』


『花乃子さん、俺君が気に入ったよ。仲良くしてくれる?』


『あ…こちらこそよろしくお願いします…』と私は俯き加減で言った


『で、彼氏はいないの?』


『いません…』


『だろうな、クリスマスイブにこんな仕事いれるんだから。ねえ、このあと飲みにいかない?いいだろ?親父』


『本城さんがいいならな』


『だって。行こうよ、少し静かな場所でいろいろ話そう』


この強引さ部長譲り!断る理由もなく、私は約束をしてしまった


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