わがままなメニュー
仕事が終わると、私達は受け付けの近くで待ち合わせて、カフェに向かった


もう外は薄暗く、少し寒くなっていた


『今年は寒くなるの早いわね。衣替えしなきゃ』と私はぶつぶつ言った


『ホント。カーディガン通り越してすぐコートになるわよ。今年は新調しようかな』


『私はするつもり。もう3年着てるから色飽きちゃった』


喋りながら歩くこと20分、その店は温かい木の看板に木の扉で迎えてくれた


席に着き、メニューをみるとフードも充実している


『ねえ、花乃子、ここで晩御飯食べていかない?』


『そうね、メニューも豊富だし』


その中に【野ばらオムレツ】【野ばらカレー】【野ばらパスタ】


と気になるメニューがあった


『これどんなだろう』と私は指をさした


『ホントね、多分特製なんじゃない?お店の人に聞いてみようか』


理恵子は店員さんを呼んで、メニューの説明をしてもらった
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