わがままなメニュー
『これはオーナー特製のソースを使っていてオススメのメニューです』とニコニコしながら教えてくれた


私はカレー、理恵子はパスタを頼んだ


『あ、そういえばあんたプロポーズの話しどうなったの?』


突然理恵子が切り出した

『ああ…放置かな。今は考えられないっていってるから、話しにも出てこなくなったわ』


『勿体ないな〜結婚しちゃえば楽に奥さんできるのに…私の彼氏なんてプロポーズのプの字もでないってのに』


『結婚なんてさ、初めだけだと思わない?私の求めているのとは違うのよね』


『花乃子の求めてる理想ってなんなのよ』


『まあ漠然としてるんだけど、お互いが一人の人間としてパートナー組む事かな。せいぜい同棲が目一杯かな』


『何フランス人みたいな事いってんのよ。私だったら盛大に結婚式あげて、新婚旅行いって、赤ちゃん作っていつもラブラブでいるわよ!』


『てかさ…あんたの彼氏フリーターじゃん…貯えとかあるわけ?保険とか、諸々大丈夫なわけ?』


そう理恵子の彼氏はバイトを渡り歩くフリーター…今は落ち着いてコンビニでバイトしているが
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