わがままなメニュー
『彼は彼なりに悩んでだした結論だし、私もそれに応じたってことは心離れてのかもね…』


『付き合って何年?』


『一年半』


『短いね。三年くらいは付き合ってると思った』


『10年くらい連れ添った感じするなー』


『いいね、その顔。エロい』と直田さんは笑った

『からかわないでよ。諦めたそぶりはしてるけど、結構傷ついてるんだから』


『だからさ…何度も言うみたいに連絡とればいいじゃないか…へんなプライドが邪魔してるの?』


『そうかもしれない…』


『俺が彼氏なら尻ひっぱたいて、ベットインしてやるよ。頭で考えるより手っ取り早い』


直田さんは肉をがつがつ食べながら私をみた


『部長もそうなのかな…』


『親父?』


『肉食系なのかな』


『俺より親父が気になるわけ?』


『正直あのワイルドさには…仕事できるし、着いていきたいと思う』


『ああ…そういう意味で?』


『今月の展覧会終わるまで、彼氏の事も考えてる暇ないわ。成功させなきゃ』


『意気込むのもわかるけど…少し肩の力抜くほうがいいよ。ガチガチだとテンパるだけだからさ』


『ありがとう、心掛けとく』


部長と直田さんはやっぱり似てる…年下なのに安心できるし
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