わがままなメニュー
『親子して私をからかい過ぎですよ。仕事も大詰めなのに真面目にしてください』と私は唇を尖らせた


『君が会議室で弁当食べてるの見て以来、正直気にかけてる。同僚に相手されてないんだろうか?かなりの変人なんだろうかってね』


『両方共当たってますよ』


『俺にはそれがおもしろくてさ。ついついからかいたくなるんだ。彼氏には悪いけど』


『もう彼氏じゃありません』


『強がりはいけないよ。男なんて何考えてるかわからない。うろうろしてるまに、別の女好きになってるかもしれないし…』


『…だったらしかたないですよ。そこまでの縁だったんですから』


『ホントに君はプライド高いね。一度彼氏の気持ちもよく考えてみることだな』部長はクスリと笑った


意味深な笑いにドキマギする私…


仕事もそうだけど、恋にだってプライド持ちたいわ


それにあっちから切り出したことよ?なんで私が様子伺いしなきゃなんないわけ?


そんな真似絶対しない!
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