わがままなメニュー
『まあ…それ言われると痛いんだけどね…』


そのうち料理が運ばれ、私達はそれを口にした


『このカレー甘いけどすごいコク…牛スジがとろとろじゃない』


『カルボナーラのチーズが絶妙!しかも生パスタだし』


ホントにオススメなだけあって味は抜群だった


そして食後のミルフィーユで私達はハートをぶち抜かれた!


『あ、そういえばここのお店の名前【カフェ食堂野ばら】だった!』と理恵子が言った


『ステキなお店ね。今度晴彦連れてくる』


『私も健二連れてくるわ』


『その健二、コンビニは長続きしてるわね』


『正社員にでもなれたらいいんだけどね…あの人そこに欲がないから困るのよ。なんでも器用なくせに…』


『極めると辞めちゃうってどうかと思うよ…同じ26なんだから将来も考えなきゃ』


『だよね…そのてん晴彦さんは大人だしエリートじゃない?花乃子もう少し真剣に考えてあげなさいよ…可哀相よ』


そう言われてもね…考えれば考える程めんどくさくなって、このままじゃダメなのって思ってしまうわけよ…
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