天使で悪魔なキミと俺
とりあえず、石蕗に聞いてみることにした。
「何があったんだ?」
「……なんのことですか、先生?」
にーっこり。
効果音をつけるなら、こんな感じ。
「あ、いや……気のせいなら、いいんだけど」
心なしか、タジタジになってしまう。
「……枝垂さんに聞いたら、何か答えてくれるかもしれませんよ」
「そうだな」
枝垂にも聞いてみることにするか。
「枝垂、こっちの問題は枝垂がやってくれるかな」
「はいっ!」
今更ながら、枝垂のことを少し紹介しよう。
名前のように桃色の髪、桃色の瞳。
いつでもフワリと桜の匂いをまとっている。