天使で悪魔なキミと俺

俺の日常「2」

 


「……と、いうわけで、今日からよろしく」

簡単な自己紹介を済ませ、みんなの顔を見回してみる。

その中でも特に目を引いたのは、石蕗 鈴蘭(ツワブキ スズラン)という子だった。

真っ白な長い髪に、青い瞳。

顔も綺麗に整っている子で、スタイルもいい。

だけど……どこか、他人を寄せ付けないような、怖がっているような印象をうけた。

……いや、俺の思い込みだろう。

今日からこのクラスの担任教師になったわけだし、心配ならこうして見守れる。

「よし。じゃあ、今から委員会とか、いろいろ決めていくから」

んー…やっぱり学級委員長からか?

そんなふうに悩んでいると、彼女が手を挙げた。


 
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